コラム

2017.02.28

意識すること

ここ数年、立春を迎えると共にひな人形を飾る習慣が身についてきた。ひな祭りが過ぎるとあまり日を置かずに晴れた日に片づけるようにしている。
以前は一年中出しっぱなしになっていたことも、押入れにしまったままひな祭りが過ぎ去っていったこともあった。
各家庭に生まれた女の子の健康と幸せを願う親や祖父母の思いがこめられたひな人形は、扱い方によって持ち主の結婚、特に婚期に、影響を及ぼすと言われることがある。桃の節句を過ぎてからも長期間出しっ放しにしていると婚期が遅れるという言い伝えは誰もが一度は聞いたことあるはず。

ネットで調べてみると、ひな人形を飾るのに適している日は立春の日或いはその日に近い大安や友引など日柄の良い日。ある地方では立春と同じく二十四節気の一つである雨水の日に飾ると良縁に恵まれると言われている。片づけるのに適しているのはやはり二十四節気の一つである啓蟄の日だそうだ。
いずれにせよ、晴れた日に飾って晴れた日に片づけるのもポイントで、これは人形を湿気から守り長持ちさせることにつながる。
私は今更婚期を気にするような年齢ではないが、昔からの習慣に倣ってひな人形の出し入れをすることで今までよりも冬から春に向かう季節の移ろいを楽しめるようになった。まだまだ寒さは残るものの、梅がちらほら咲き始める立春、空から降るものが雪から雨に変わり始める雨水、土の中で冬眠していた虫が動き始める啓蟄。
意識し始めると他の自然現象も気になってくる。空に浮かぶ雲の形、日照時間が徐々に長くなる様子、植物が芽吹く時期の空気の匂いなど、この季節独特の味わいがある。

春に限らず、四季の移ろいに合わせて様々な行事や祭りごとを祝う事によって、ともすればいたずらに過ぎ去ってしまう月日を、しっかりと味わい楽しむことができる。3月末から4月にかけては桜を愛で、7月には織姫と彦星の年一回の逢瀬に思いを馳せ、8月には浴衣姿で花火や夏祭りに出かけてみる。
季節ごとに、その時期にしか味わえない自然現象やイベントを意識すると生活そのものが充実する。意識してもしなくても生きている限り春夏秋冬はめぐる。どうせならその流れを観察し、その季節にちなんだ行事にも参加して存分に楽しんだ方が人生は豊かなものになるだろう。

肌のお手入れも意識しながら行うかどうかで違うはず。そう思うきっかけとなったのは先日脚を挫いた時に治療してくれた接骨医の一言。
超音波を患部に当てて温める治療の際に「患部を見ながら自分で当てた方が細胞の回復しようとする意識が高まって治りが早いですよ。」と言われた。
確かに、筋トレをする時も使っている筋肉を意識してやった方が効果的と良く言われる。
フェイスFXリジューでお手入れする時にもホウレイ線に当てている時にはホウレイ線が薄くなることを意識しながら、目の周りの小皺に当てている時はアイロンで衣服の皺を一つ一つ伸ばす時の様に丁寧にお手入れをすると、何も意識せずに漫然と肌の上を滑らすよりも肌の細胞ひとつひとつが自分の望む状態に近づこうとしてくれるはず。

余談になるが、立春の日にひな人形を飾るだけではなく「立春大吉」というお札を玄関に貼った。これは立春の日の午前中に「立春大吉」と書かれたお札を厄除けとして門前に貼る禅宗のお寺さんの習慣に倣ったもの。玄関に貼って「さぁ、これで安心!」と思っていたら、そのお札、春一番に吹かれてどこかに飛んで行ってしまった。あのお札は我が家だけではなく広く世の中を厄災から守る旅に出たのだと意識するとしよう。

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